「自動売買プログラムを開発したいけど難しい」と悩んでいる貴方に朗報です。
プログラムがより簡単に作れてしまうプログラミング言語「pineスクリプト」を使ってみてはいかがでしょうか?
プログラムを作成するには時間がかかり、難易度が非常に高いです。
英語の知識やプログラミングの知識、テクニカル指標の理解や投資スキルも必要になってきます。
ですが、pineスクリプトを使えば簡単に作成できてしまいます。
今回は「pineスクリプト」が具体的にどういうツールなのか紹介していきます。
本記事を読むメリット
- pineスクリプトについて理解できる
- プログラミングの知識が身につく
- pineスクリプトの使い方やコードが読めるようになる
- 基本的な知識が身につく
それでは早速みていきましょう。
pineスクリプトとは?
「pineスクリプト」とはTradeviewが開発した独自のプログラミング言語で、簡単に自動売買プログラムを作成する事が出来ます。
Tradeviewが開発した高機能チャートツールである「Tradingview」の中に、pineスクリプトは搭載されています。
それでは、何が簡単なのか具体的に見ていきましょう。
pineスクリプトで簡単自動売買作成が可能に!?
何度も言いますが、pineスクリプトで自動売買プログラムを簡単に作成できます。
プログラムの設定は以下の通りです。
①「銘柄を買う条件」は「5日移動平均線」が「10日移動平均線」を「上回った」場合
②もしも「銘柄の条件を満たした場合」は「買うを選択」
pineスクリプト
①meigarakaujouken = crossover(sma(close, 5), sma(close, 10))②if (meigarakaujouken == true)strategy.entry("銘柄を買う",strategy.long
~pineスクリプトのメリットやデメリット
pineスクリプトのメリットやデメリットについて解説していきます。
メリット
- 初めての方でも見やすく、使いやすい
- 手間が省ける
- システムトレードが可能
初めてでも自動売買プログラムの作成が出来て、コード入力やバックテストが簡単に行えます。
作成した自動売買プログラムは様々な証券会社のツールにおいても応用する事が可能です。
デメリット
- 他のプログラミング言語と比べて簡単だが、覚えるのに時間がかかる
デメリットは簡単出来るとはいえ、やはりプログラミング言語なんで覚えるのに多少の苦労は要ります。
ですが、上述したようにjavaスクリプトと比べてもタイピングを打つ手間も省けるので労力を軽減できますよ。
pineスクリプトの始め方
pineスクリプトの魅力について知ったところで、始め方について紹介していきます。
また、始めるために覚えておくべき基本的な知識についても、詳しく解説していきます。
pineスクリプト2種類の作成方法がある
pineスクリプトには2種類の作成方法があります。
- インジケーター型…ボリンジャーバンドやゴールデンクロスなどのテクニカル指標を簡単に作成できる
- ストラテジー型…売買戦略をプログラムし、自動化してバックテストができる
ストラテジーとインジケーターについて混同される方もいると思うので、二つの違いについて簡単に説明します。
インジケーター型はテクニカル指標を作成し、チャート上に表示させます。
ストラテジー型は買い注文や売り注文を入れて、架空の自動売買を行います。
pineスクリプト始め方の手順
次はインジケーター型とストラテジー型の2種類の始め方について紹介します。
手順は以下の通りです。
- Tradingviewを開く
- チャートを開く
- pineエディタをクリック
- スクリプト名の右にある「開く」をクリック
- 「新規の空のストラテジー」or「新規の空のインジケーター」を選択
以上の手順を踏まえると、コード作成に移る事が出来ますよ。
自動売買制作に必要な基本の知識
コードまで移る事が出来たと思いますが、「何を書けばいいのか分からない」と最初は悩んでしまうものでしょう。
そして、書いた後はどのようにチャートを表示する事が出来るのにも悩んでしまいます。
書き方や保存の仕方、チャートの表示方法などを詳しく徹底的に解説していきます。
最初から書かれているコードは消したらダメ!
まず一番最初に覚えるべきはコメント行でしょう。
- // This source code is subject to the terms of the Mozilla Public License 2.0 at https://mozilla.org/MPL/2.0/
- // © 自分のアカウント名
- //@version=4
コードの初期設定からこのような文字が書いていますよね。
コードの内容は「pineスクリプト上でコードを書きますよ」とパソコンに知らせているも文字です。
わざわざ覚える必要はありませんが、消してしまうとどのような言語で始めるのかパソコンが認識できなくなります。
すると、チャート上に反映されなくなるので、消さないようにしましょう。
新しく文字を並べるる際は、左端の数字や行を気にする必要はなく、自分なりに見やすいように自由に扱っても大丈夫です。
関数を覚えよう
「関数」はプログラミングをする上で基本的な知識とも言えるでしょう。
- 関数…パソコンを処理させ結果を表示させるために必要な命令のこと
例えばですが、インジケーターのタイトルを示すのに必要な「study関数」という命令があります。
- study関数…どのテクニカル指標を表示するのか、パソコンに伝えるための命令
<pineスクリプトコードの例>
study(”30日移動平均線”)
””(ダブルクォーテーション)の間に、テクニカル指標の名前を入力すれば、パソコンが認識できます。
study関数はこれだけではなく、もっと細かいコードを入力しなければならない事もありますが、細かい部分は別途にて勉強するようにお願いします。
チャートにコードが反映できるか確認してみよう
コード内容を入力したら、最後はチャート上にしっかりと繁栄できるか試してみましょう。
表示方法は簡単で、スクリプト名の横にある「チャートに追加」をクリックすれば完了です。
コード内容が間違っていれば、エラーがでるのでその時はもう一度確認してみましょう。
確認するのは大変ですが、どこが間違っているのかエラーメッセージがでるので、内容が理解できれば原因を追究する事も可能です。
スクリプトを保存する
pineスクリプトの保存方法は、「開く」の右に「保存」というリンクがあります。
こまめに保存しておくようにしましょう。
名前も変える事ができ、どのコード内容が記載されているのか分かりやすくするため、「30日移動平均線」などと名付けておきましょう。
TradingviewとTradestandの違い
Tradeviewが開発した「Tradingview」と「Traedstand」という2つのツールがあります。
pineスクリプトを愛用している人の中では、注目を浴びていますが、この2つには一体どのような違いがあるのでしょうか?
早速みていきましょう。
Tradingviewはテクニカル分析やストラテジーなどが作成できる
Tradingviewとは米国に本社があるTradeviewが開発した高機能チャートツールのようです。
Tradingviewの特徴は以下の通りです。
Tradingviewの特徴
- 80種類以上のインジケーターが揃っている
- 「pineスクリプト」で自動売買プログラムを作成できる
- キーボードのショートカットで日付やインジケーターを変えられる
- ものさしやマグネット機能など、豊富な機能が揃っている
pineスクリプトでプログラム作成が出来るだけでなく、シンプルな画面や高いカスタマイズ性に優れています。
Traedestandもイチオシ!自動売買に特化したツール
TradestandはTraedingviewと連携した日本株特化型自動売買ツールです。
Tradingviewは2021年まで海外口座と連携する事しかできなかったのですが、Tradestandが開発されてから「webhook」というツールを利用して日本の証券口座「カブコム証券」で日本株の取引きが可能となりました。
まとめ
pineスクリプトについてお分かりいただけたでしょうか?
まとめると以下の通りになります。
- pineスクリプトはTradingviewに搭載された自動売買作成ツール
- プログラミングなので時間はかかるが、初心者でもやりやすい
- 「関数」を覚える事で、チャートを表示させることが可能
- TradestandとTradingviewの違いは日本株の自動売買が出来るか否か
最初は少し悩む所もあると思いますが、時間をかけて焦らずに学んでいくのが上達のコツです。
pineスクリプトはやりやすいので、きっと楽しむことが出来ますよ。